「かぶせ線」や「はらみ線」って? 2本のローソク足でトレンド転換を見極めよう!

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こんにちは、FX SQUARE編集長の星野です。

みなさん元気にトレードしてますか?

私はクーラーをガンガンに効かせて寝ていたら、喉がガラガラになってしまいました。風邪ひき状態で何度かエントリーもしてみたのですが、やっぱり体調悪いと結果にも影響出ますね。先週のトレード結果は散々でした。

くぅぅ。

まあ、そんな余談はさておき、今回はローソク足に関する話をしていきたいと思います。

前に「FXトレーダーが覚えておくべき特徴的なローソク足11選」で1本のローソク足を使った分析については書きましたが、今回は2本バージョンですね。2本のローソク足の組み合わせからできる特徴的なパターンを5つ、紹介したいと思います。

※この記事では「始値・高値・安値・終値」や「大陰線」「大陽線」などといったローソク足に関連する用語がいくつかでてきます。これら用語の意味がよくわからないという方は、先に以下の記事を読んで頭に入れておくことをおすすめします。

2本のローソク足の組み合わせでできるチャートパターン

それでは、本題に移っていきましょう。

当記事で紹介するチャートパターンは以下の通りです。

  • かぶせ線
  • 切り込み線(切り返し線)
  • つつみ線
  • はらみ線
  • 出会い線

かぶせ線

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大陽線の後に、大陽線の終値(高値)を超えた陰線が現れ、その終値が大陰線の実体の中心を超えるような場合を「かぶせ線」と言います。

かぶせ線が表すのは、買いの勢いの衰え下落の予兆。中でも陰線の終値が前の大陰線の中心を大きく下回るようなかぶせ線は、相場が弱気になりかけていることを表します。

上昇トレンドが長く続いた後のかぶせ線の発生は、相場が天井に打たれたことを示す場合が多く、トレンド転換のサインになることがあります。

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また、この大陽線と大陰線を1本のローソク足でまとめて表すと、下落の前兆を意味する「トンカチ」という特徴的な足型になることがわかります。なるほど、トンカチの中身はかぶせ線だったんですね。

切り込み線(切り返し線)

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大陰線の後に、大陰線の安値を下回る陽線が現れ、その陰線の終値が大陰線の実体の中心を超えるような場合を「切り込み線(切り返し線)」と言います。

動きとしては、かぶせ線の逆ですね。下降トレンドが長く続いた後のかぶせ線の発生は、相場が底に打たれたことを示す場合があり、トレンド転換のサインになることがあります。

かぶせ線や切り込み線は、相場の変動の勢いが下がり、その変動に反発する動きが起こることで形成されるので、強気相場/相場弱気の転換のサインになることが多いです。

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またかぶせ線と同様に、大陰線と大陽線をまとめて表すと、上昇の前兆を意味する「トンボ」という足型になります。

つつみ線(抱き線)

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小さなローソク足が直後の大きなローソク足にすっぽり収まる組み合わせを「つつみ線(抱き線)」と言います。大陰線/大陽線の実体の幅に、前のローソク足のヒゲを含めた全長が完全に収まることがポイントですね。

つつみ線を見るときは、2本目のローソク足(包む側のローソク足)に注目します。たとえば、2本目のローソク足が大陽線だった場合、買いの勢力が強いことを示しており、下降トレンドが続いた後にこの形のつつみ線が現れると、上昇トレンドに転換する可能性が高くなります。

逆に、2本目のローソク足が大陰線だった場合、売りの勢力が強いことを示しており、上昇トレンドが続いた後にこの形のつつみ線が現れると、上昇トレンドに転換する可能性が高くなります。以上のことから、つつみ線はトレンド転換のシグナルとして見ることができます。(もちろん絶対ではありませんが)

なお、つつみ線にはさまざまなパターンがあります。

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形はさまざまですが、どれも皆つつみ線です。大事なのは2本目の大きなローソク足の方向に向かいやすいということです。

また、1本目と2本目で陰陽が逆転しているものが天井圏や底値圏で現れたときにはトレンド転換のシグナルとなり、より信憑性が高いとされています。

はらみ線

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大きなローソク足が直後の小さなローソク足に覆いかぶさるようになる組み合わせを「はらみ線」といいます。形を見ればわかると思いますが、要はつつみ線(抱き線)の逆ですね。

形は逆なんですが、意味合いも逆かというとそういうわけでもないので注意が必要です。

大陽線の後に陰線が出た場合を「陽の陰はらみ」と言い、売りの勢いが強いという見方をします。天井にこの形が現れた場合、下降トレンドへの転換のサインとしてみることができます。

一方、大陰線の後に陽線が出た場合を「陰の陽はらみ」と言い、買いの勢いが強いという見方をします。底値圏でこの形が現れた場合、上昇トレンドへの転換のサインとしてみることができます。

一般的には、大陽線は買いの勢いが強く、大陰線は売りが強いのですが、はらみ線の場合は逆の意味合いが強いんですね。「トレンドの勢いにのって上昇、下降したあとで一気に元の位置まで戻される」ということは、「これ以上トレンドが続かない」というサインといえるのです。

ちなみに、はらみ線にもさまざまなパターンがあります。

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2本目が寄せ線(十字線)になると、「はらみ寄せ線」といってトレンド転換の信憑性が増すといわれています。

出会い線

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1本目のローソク足の終値と2本目のローソク足の終値が同一線上にある場合を出会い線と言います。ロマンチックな響きですね。

陰線の後に陽線が続く出会い線は上昇を示唆し、買いのサインとして見ることができます。逆に、陽線の後に陰線が続く出会い線は下降を示唆、売りのサインとしてみることができます。

1本目の終値と2本目の始値が大きく離れていないと完成しないため、あまり見ない形ですが、キレイな形で発生した時はトレンド転換が起こる可能性が高いです。

どうして1本目の終値と2本目の始値が離れるの?

かぶせ線、切り込み線など、今回の記事で紹介した足組はすべて、1本目の終値と2本目の始値が離れていることにより生まれます。

こういった前回の終値と直後の始値が大きくずれることを「」と呼びます。

レートの数字は銀行同士の通貨の交換(インターバンク取引)を元に決まります。これについては別記事で解説しています。

実は、終値と次のローソク足の始値の間には関係性がありません。終値がいくらだろうと、あくまでもそれ以降に銀行間でどういうレートで取引されたかによってレートが決められ、次のローソク足の始値になります。

値動きが激しいときや、あるいは極端に取引が少なくなっているときには、前回の終値と離れたレートで取引され、窓が生まれるのです。

まとめ

今回は2本のローソク足の組み合わせから生まれるチャートパターンを5つ紹介してみました。

かぶせ線、切り込み線、つつみ線、はらみ線、出会い線。

記事中でも書きましたが、これらはどれも相場の進む方向の示唆やトレンド転換のサインになるものですが、絶対ではありません。そのため「この線が出たからこれだ!」と端的に決めるのではなく判断材料の1つにする程度が望ましいでしょう。