FXトレーダーが覚えておくべき特徴的なローソク足11選

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為替市場に臨む多くの人々の心理や行動が凝縮されていると言われるローソク足。その形(足型)から市場に働く力を読み取っていくことは、勝ちトレーダーにかかせない能力の一つです。

特徴的な足型は名前がついており、エントリー時の判断材料として使われます。足型の種類にもさまざまなものがありますが、すべてを挙げると膨大な数になってしまうので、今回は代表的な足型を紹介していきます。チャートを見る際の1つのポイントとして、参考にしてみてください。

ローソク足の種類

それでは、さまざまなローソク足の形(足型)を見ていきましょう。画像は、赤を陽線、青を陰線としています。

大陽線・大陰線

ローソク足-02

上ヒゲも下ヒゲもほぼ、あるいは完全になく、実体部分が長い足型を「大陽線・大陰線」といいます。大陽線の場合は始値から終値までずっと買われ続けているので、買い勢力が非常に強いことを示しています。大陰線の場合はその逆で売り勢力が非常に強いことを示します。

このように大陽線と大陰線は、単純にチャートの上下が逆転しているだけと考えると直感的に理解しやすいと思います。以降は陽線ベースで解説するので、「陰線の場合は真逆だな」と補完してください。

では、大陽線・大陰線の中でも特徴的な形のものをいくつか紹介します。

陽の丸坊主・陰の丸坊主

ローソク足-01

大陽線・大陰線の中でも極端な、上ヒゲも下ヒゲもまったくない足型です。陽の丸坊主の場合、一度も始値以下に下落することなく、上がり続けたまま終値を迎えるので、買い勢力がとにかく強いことを示しています。

陰の丸坊主は逆に、売りが強いです。

この足型が出現したら、積極的に買い(売り)を仕掛けてもいいかもしれません。

陽の大引け坊主・陰の大引け坊主

ローソク足-03

陽の大引け足は、下ヒゲがあって上ヒゲがない大陽線です。始値で一旦安値に向かい、終わりにかけて買われ続けるとこの形になります。

陽の丸坊主と同じく、買い勢力が強いことを示す陽線です。

陰の大引け坊主は、陽の大引け坊主をクルッと回転させた形の陰線です。意味合いも逆で、売り勢力が強いです。次に出てくる「寄り付き坊主」とごっちゃになりそうですが、とにかく大陽線の真逆バージョンと覚えましょう。

陽の寄り付き坊主・陰の寄り付き坊主

ローソク足-04

陽の寄り付き坊主は、上ヒゲがあって下ヒゲがない大陽線です。途中まで丸坊主だったけど、最後の最後でちょっと下がって上ヒゲが発生した足型です。

最後で勢いを失った形にはなりますが、下ヒゲがないということは始値から買いが続いたということになるので、買い勢力が強いと判断することができます。

大陽線・大陰線のまとめ

基本的には、大陽線なら買い勢力、大陰線なら売り勢力が強い足型ですが、その力強さには多少の優劣があり、勢力が強い順に「丸坊主>大引け坊主>寄り付き坊主」となる傾向にあります。

次は「小陽線・小陰線」について解説していきます。

小陽線・小陰線

ローソク足-05

大陽線・大陰線に比べて短いローソク足になった足型をそれぞれ「小陽線・小陰線」といいます。買いと売りがせめぎあったり、あるいは買う人も売る人も少なかったりと、市場に気迷いがあることを示す足型で、高値圏・安値圏での出現は転換のサインとなることがあります。

コマ

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実体部分が上ヒゲ・下ヒゲにくらべて極めて短い足型です。おもちゃのコマに似ていることから、この名前が付けられました。

コマが出現するのは、相場に迷いがある時です。買いと売りが保ち合い、ほんの少しだけ買いが優勢な時に陽線のコマ、売りが優勢な時に陰線のコマが現れます。

陽のカラカサ・陰のカラカサ

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下ヒゲが長く、実体部分は短く、上ヒゲがない足型です。一度は大きく下がったものの、最終的に始値近くまで戻った形です。

陽線の場合も陰線の場合も、「下がりかけたけどやっぱり上がった」状態なので、上昇の方が優勢です。

安値圏でこの足型が出現したときは、上昇トレンドへ転換する可能性が高いと見ることができます。

トンカチ

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上ヒゲが長く、実体部分は短く、下ヒゲがない足型です。カラカサの逆ですね。

高値圏でこの形が出現した時は、下降トレンドへ転換する可能性が高いと見ることができます。

小陽線・小陰線まとめ

大陽線、大陰線と違い、カラカサは陽でも陰でも上昇が強く、トンカチは下降が強いです。ややこしいですが、意味が把握できれば理解しやすいでしょう。

次は陽線でも陰線でもない「同時線」という足型です

同時線

始値と終値がほぼ、あるいは完全に一致していると、実体のないローソク足になります。これを「同時線」といいます。

寄せ線(十字線、足長同時線)

ローソク足-08

上ヒゲと下ヒゲが同じ長さの同時線です。買い勢力と売り勢力が拮抗している時に出現します。

これが出現した後に陽線が作られることを「明け」と言い、今後の相場が上昇しやすいシグナルとして見ることができます。

反対に、これが出現した後に陰線が作られることを「(よい)」と言い、今後の相場が下降しやすいシグナルとして見ることができます。

ただ、寄せ線はあくまで買いと売りが拮抗している状態なので、次の足で明け宵が確定するまでは、今後の予想は難しいと考えた方が無難です。

四値同時線

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四本音(始値・終値・高値・安値)が等しいの状態の足型です。胴もヒゲありません。相場が閑散としていて、動きがない時に出現します。

1分足でもないと実際に目にする機会はほとんどなく、わずかにヒゲがある場合が多いです。

トンボ(蜻蛉)

ローソク足-10

下ヒゲが長く、始値と終値が同じで、上ヒゲがない足型です。一度安値に向かった後に、買い圧力に押し返されることによって出現します。

安値圏での出現は、相場の転換もしくは保ちあいの始まりを示します。

カラカサの極端なバージョンと思うとわかりやすいでしょう。

トウバ(塔婆)

ローソク足-11

上ヒゲが長く、始値と終値が同じで、下ヒゲがない足型です。トンボの逆で、トンカチの極端バージョン。一度高値に向かった後に、売り圧力に押し返されることによって出現します。

高値圏での出現は、相場の転換もしくは保ちあいの始まりを示します。

※塔婆とは、供養のために立てる細長い板のことです。

まとめ

今回は様々なローソク足の形についてまとめてきました。

何やら面白い呼び方のものが多いですが、その名前に翻弄されずに。大切なのは内容、それぞれの足型が持つ意味合いです。

○○坊主は陽線と陰線で意味合いが真逆になるのに対し、カラカサ・トンカチはそれぞれ似たような意味合いになるあたり、ややこしいことこの上ないですがチャートを見ていれば少しずつ直感的に読み取れるようになると思います。

ゆくゆくは何も見ずに「ああ、この形はこれだ」「こういう意味だ」とすぐにわかるくらいになるのがベストです。

「上ヒゲがない」あるいは「下ヒゲがない」という書き方をしていますが、実際にはわずかに出ている場合が多いです。「ちょっとひげが出てるからこれは違う!」ということではないと思ってください。

ただ、1つ注意してほしいのは、この記事にまとめたような足型が見られたときに、「この形の陽線が出たから次はこうなる!」と安直な結びつけをしてはいけないということ。あくまでも「そういう傾向があるよ」ということです。ローソク足が示すサインに絶対的な信頼を置いてしまうのはNGです。

チャートにはさまざまな足型が表れる。必ずしも、傾向通りの効果をもたらすとは限らない。実際のチャート チャートにはさまざまな足型が表れるが、必ずしも傾向通りの効果をもたらすとは限らない。

特徴的な足型を目印にエントリーするのではなく、また、不確かなエントリーをしようとしている自分を正当化するために足型を探すのではなく、あくまでエントリーの根拠づけの一要因として考える。このような使い方が理想的です。