FXやるなら押さえておきたい! 主要国の通貨の特徴をざっくりとまとめてみた

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こんにちは、FX SQUARE編集部の星野です。

みなさん、元気にトレードしてますか?

私はスマホが不調気味で、何かトラブルがあっては困るから、とスマホからのエントリーを絞っているこの頃でございます。

まあ、そんな余談はさて置き。

先ほどちょっと調べたいことがあってwikipediaを見ていたら、「外国為替市場における取引高の通貨分布」というものを見つけました。簡単に言えば通貨のシェア率ですね。

順位 通貨名 通貨コード シェア
(2013年4月)
1  アメリカ合衆国ドル USD ($) 87.0%
2  ユーロ EUR (€) 33.4%
3  日本円 JPY (¥) 23.0%
4  イギリス・ポンド GBP (£) 11.8%
5  オーストラリア・ドル AUD ($) 8.6%
6  スイス・フラン CHF (Fr) 5.2%
7  カナダ・ドル CAD ($) 4.6%
8  メキシコ・ペソ MXN ($) 2.5%
9  人民元 CNY (¥) 2.2%
10  ニュージーランド・ドル NZD ($) 2.0%
11  スウェーデン・クローナ SEK (kr) 1.8%
12  ロシア・ルーブル RUB (₽) 1.6%
13  香港ドル HKD ($) 1.4%
14  ノルウェー・クローネ NOK (kr) 1.4%
15  シンガポール・ドル SGD ($) 1.4%
16  トルコ・リラ TRY (₺) 1.3%
17  ウォン KRW (₩) 1.2%
18  南アフリカ・ランド ZAR (R) 1.1%
19 レアル BRL (R$) 1.1%
20  インド・ルピー INR (₹) 1.0%
その他通貨 6.3%
総計 200%

参考:wikipedia

こういった表自体は前にも見たことがあるのですが、久しぶりに見たので、「へえー」「ほおー」といった感じでした。

wikipediaが2013のシェアを上げてるってことは、その後の統計みたいなのはまだないのかな? 順位に主だった変動がないから計測していないのかもしれませんね。(誰か詳しい方いたら教えてください)

そもそも、なんで私がこんなものを調べていたかというと、FX SQUARE内に各国の通貨の特徴についてざっくりとまとめた記事を作りたいという考えが常々あったからです。そのための情報収集というか、その一環として、wikipediaに立ち寄って一服していたのです。

※画像はイメージです。 一服する少年

と、いうわけで。

この記事のタイトルでもうネタバレしてるんですが、今回は、FXで主に取り扱われる主要な通貨について、簡単に特徴をまとめてみました。為替相場に関する知識を少しでも蓄えたいという人は、ぜひ参考にしてみてください。

主要通貨の特徴

まずは外国為替市場で特に取引量の多い4種類の通貨から特徴を見ていきましょう。アメリカ合衆国ドル、ユーロ、日本円、イギリス・ポンド。この中に取引しない通貨があったとしても、FXをやっていくなら最低限知っておきたい4通貨です。ざっくりとでもいいので(そもそもざっくりとしか書いていないのですが)頭に入れておきましょう。

アメリカ合衆国ドル(USD)

アメリカ合衆国

  • 取引シェア第1位
  • 為替取引の中心となる通貨「基軸通貨」
  • 米ドルの変動はすべての通貨に影響を与える
  • 取引量が多いため相場が安定している

アメリカ合衆国ドル(米ドル)は世界で最も多く取引されている通貨です。その取引量は圧倒的で、世界の9割近い為替取引にドルが絡んでいると言われるほどです。

そのためドルが為替市場に与える影響はとても大きく、たとえばアメリカの経済指標や要人の発言などがあった時は、相場に大きな変動が起きることもしばしばあります。まさに世界経済の中心にある通貨ですね。

金融の世界では、米ドルのような中心的な通貨のことを「基軸通貨(きじくつうか)」と言います。通貨名が「ドル」の国はアメリカの他にもいくつかありますが、一般的に「ドル」という言葉は、基軸通貨である米ドルを指すものです。

また、ドルはユーロ円などの一見するとドルが絡まない通貨ペアの取引にも関与しています。たとえばユーロ/円を買う際には、ユーロドルでユーロ買いドル売り、ドル円でドル回円売りという取引を行い、それらを掛け合わせてユーロ円のレートを出すといったことが私たちに見えないところで行われています。

以上のことから、どんな通貨ペアを取り扱う場合でも、米ドルのことをまったく考えなくていいといったことはありえないと思っておいた方がいいでしょう。

取引量が多いため相場がとても安定している通貨です。通貨ペアの中で最大取引量を誇るユーロドルは、急激な為替変動が起きにくく、テクニカルも効きやすいため、とても取引しやすい通貨ペアであると言えます。

私たち日本人にとっては、情報が入手しやすいドル円も特に取引しやすいですね。初心者の人は、これら2つの通貨ペアで経験を積んでから他の通貨ペアに手を広げていくといいかもしれません。

ユーロ(EUR)

EU(欧州連合)

  • 取引シェア2位
  • ドルの唯一代替的な役割を持つ「第二の基軸通貨」
  • EU各国の要因に影響を受けるため相場が変動しやすい
  • リーダー格のドイツの要因には特に影響を受ける
  • 米ドルが売られた時に買われやすい

米ドルに続き、世界で2盤目に取引量が多い通貨が、EUの単一通貨であるユーロです。

2009年1月に同時多発テロが起きたことにより、基軸通貨の役割をアメリカ一国だけに依存させておくのはリスクが高いという見方がされるようになり、世界で2番目のシェアを持つユーロがドルの唯一代替的な役割を持つようになりました。

上の表で比べてしまうとそのシェアには大きな差がありますが、それでも、世界の人々がユーロに対し抱く信頼は確かなものです。

ユーロ加盟各国の中央銀行は、ドイツの中央銀行であるブンデスバンクを筆頭にインフレに対する対応が早いことでも知られ、ユーロ保有の安心感を高めています。

世界で2盤目に取引量が多い通貨というだけあって、EU加盟国内の経済指標や要人発言が相場に与える影響もなかなかのものです。

特にEU内最大の経済大国であるドイツの経済指標や要人発言は、世界中の投資家から注目されています。

ユーロを使っている国は17にも及ぶため、その経済指標や要人発言を全て追いかけるのは大変ですが、ひとまずリーダー各であるドイツの経済指標や要人発言を追っておけば事足りる場合が多いです。

日本円(JPY)

日本

  • 取引シェア3位
  • 低金利通貨なのでキャリートレードに向いている
  • 世界経済が好調になると円買いが起きやすい

米ドル、ユーロに続きなんと世界シェア3位の取引量を誇るのが我らが日本の通貨、円です。誇らしいですね。え、誇らしいとか思っているのは私だけですか。

円は、ずっとゼロ金利が続いていることもあり、スワップを狙った外貨預金や外貨建ての債券への投資が活発で、投資資金面では、円売り外貨買いの意欲が高いという特徴があります。

日本銀行はほかの国の中央銀行に比べ介入が積極的なので、急な円高・円安局面では日銀の動向に要注意。俗に言う黒田バズーカで首がふっとばないように気を付けましょう。

黒田バズーカとは?
日銀の量的緩和。日銀総裁の黒田東彦の名と、その規模の大きさからこの名前が付けられた。2016年7月現在までに3度のバズーカが発砲されており、いずれも相場に多大な変動を与えている。

イギリス・ポンド(GBP)

イギリス

  • 取引シェア4位
  • 主要4通貨の中では最も値動きが激しい
  • かつては高金利通貨だった

円に続く4番目のシェアを誇る通貨が、イギリス・ポンド(英ポンド)です。

世界各地で獲得した植民地から大英帝国を成し、産業革命を経て覇権国家の地位を獲得したイギリス。当然、通貨のポンドも基軸通貨としての地位を獲得していましたが、第二次世界大戦以降の英国経済の衰退と共に、アメリカにそれらの地位を明け渡すことになりました。

ポンドの特徴と言えば、なんといってもその値動きの激しさ。見ていて面白くなるくらいガクン、ガクンと相場が動くので、短期取引での為替差益を狙うスキャルパー・デイトレーダーの皆さん御用達の通貨となっています。プロトレーダーにも人気のある通貨ですね。

イギリスはかつては先進国の中でも金利が高いことで知られ、金利面から世界の通貨が集まりやすい通貨でもあったのですが、2008年のリーマンショックを境に急降下して以来、日本と同じようにずっと底這い状態となっています(それでも日本よりはいくらか高いですが)。

人によっては「今後の成長が見込めない先進国」とも評されてしまったりするイギリス(日本も人のこと言えませんが)。2016年7月にユーロ離脱が可決されたこともあり、今後の通貨の推移が気になるところです……。

その他の主要通貨

上記4通貨ほどの取引量はありませんが、それでも世界的に見れば取引量の多い通貨を簡単に解説します。参考にしてみてください。

オーストラリア・ドル(AUD)

オーストラリア

  • 取引シェア第5位
  • 資源国通貨
  • 先進国の中でもかなりの高金利水準
  • 原油や貴金属といった商品市場の動きに影響される
  • 中国の要因に左右される

高い金利と、高金利通貨の中でも安定した通貨の価値から、スワップ派のトレーダーに人気のある通貨です。資源国通貨の中では最もシェアが大きな通貨ですね。高金利通貨の代表格とも言えるでしょう。

資源国通貨とは?
鉱物資源や農産物などの市況商品を産出し、それを主要な輸出品としている国の通貨のこと。基本的に金利が高く、スワップポイントを狙いやすいという特徴がある。

オーストラリアは政治・経済的に安定しており、テロの対象にもなりにくいことから、通貨に対する信頼性も高いです。資源国通貨の中では流通量が多い方なので、取引したいときに取引ができない事態にも陥りにくいです。

基本的に買いで入ることにメリットがある通貨なので、豪ドルを取り扱う人の多くが買いで入ります。相場の動きの特徴としては、じりじり上がってもみ合った末にガクンと落ちる流れを繰り返します

ただ、それは週足や日足などの長期足で見た場合の話。15分足や5分足では基本的に暴れているので、短期トレードには向かないかもしれません。なお、この傾向は通貨の流通量が少なければ少ないほど顕著になります。

オーストラリアの最大輸出国は中国なので、オーストラリアドルは中国の要因に影響を受けます。オーストラリアドルを長期保有する場合は中国の動向にも気を配るようにしましょう。

スイス・フラン(CHF)

スイス

  • ヨーロッパ市場ではメジャーな通貨の1つ
  • 比較的ユーロと連動性が高い
  • かつては有事の際の資金逃避先だった
  • 2015年1月のスイス・ショックによりその安全性が揺らいだ

国の資源に左右されず、金融機関の管理体制などがしっかりと取れていることから、比較的リスクの少ない通貨として知られています。戦争や紛争が起き安全資産としてスイス・フランが買われる「有事のスイス買い」という言葉は有名です。

ただ、それは2015年1月のスイスショック(スイスの中央銀行がスイス・フラン高の防衛ラインを突然撤廃したことにより起こった大暴騰)が起こるまでの話。かのリーマンショックを凌駕する歴史的為替変動を引き起こしたスイスフランが安全資産と呼ばれる日はもう来ないのかもしれません。

ちなみにスイスの政策金利はスイスショック以降ずっとマイナスです。スイス・フランを買いで保有する場合、日を跨ぐとマイナススワップが発生するので注意しましょう。

カナダドル(CAD)

カナダ

  • 取引シェア7位
  • 資源国通貨
  • 地理関係から、アメリカの景気動向に影響されやすい
  • 原油市場の動きと相関関係が高い
  • 「キャンドル」という愛称で呼ばれる

かつてはスワップ派に人気がありましたが、2008年のリーマンショック以降金利が下がり、政策金利が現在は1%程度に留まっています。

資源国通貨というとスワップポイントが高いという印象を持ちやすいですが、カナダドルの場合は、スワップ狙いで取引するのはいささか効率が悪いと言えます。かといって為替差益を狙うなら取引量の多い米ドル・ユーロ・英ポンドがある……。

通貨としては非常に安定していますが、FXトレードの対象としてみるといささか中途半端と言えてしまうかもしれません。

人民元(CNY/CNH)

中華人民共和国

  • 取引シェア9位
  • CNY/CNHという2つの通貨がある
  • アジア通貨に影響を与えることが多い
  • 管理相場制度を取っており、基本的に自由な取引ができない

中国はここ数年の経済成長が著しい国です。成長率に関してで言えば、世界でトップクラスですね。

しかし肝心の中華人民元の為替レートはどうかというと、意外と変動していません。これは中国政府が管理相場制度というものを設けて相場を固定しているためです。

中国が他の国のように変動相場制度を設けないのは、急激な為替変動により輸出入に影響が生じないようにするためです。中国の経済成長率を維持するため、といった方がわかりやすいかもしれませんね。

しかし最終的には変動相場にしていた方がメリットがあるため、今後の中国の動向としては、為替レートをゆっくり元高に運びながら、周辺国へ徐々に直接取引の窓口を広げていき、最終的に変動相場へ持ち込んでいくだろうと予想されています。

ニュージーランド・ドル(NZD)

ニュージーランド

  • 取引シェア10位
  • 資源国通貨
  • オーストラリアドルの動きに追随する傾向がある
  • 金利はオーストラリアドルよりも高め
  • 流通量がそれほど多くないため、何か事件があると荒い値動きが起こる

基本的にはオーストラリア・ドルと同じですが、金利がより高く、リスクもより高いという特徴があります。

ニュージーランド・ドルを取引する投資家の95%が「買い」で入る通貨ともいわれており、一度下がり始めるとその95%が売り回るのでものすごい勢いで落ちます。ゆっくり上がってガクンと下がる。この動きもオーストラリアドルと似ていますね。

南アフリカ・ランド(ZAR)

南アフリカ

  • 取引シェア18位
  • 資源国通貨
  • AUDやNZDを遥かにしのぐ高金利通貨
  • 基本的にハイリスク・ハイリターン
  • 値動きが激しい
  • 流動性が低く、いきなりレートが飛ぶこともしばしば

オーストラリア・ドル、ニュージーランド・ドルと同じ資源国通貨です。しかしその金利の高さは圧倒的で、2008年頃には政策金利が12%、2016年現在はいくらか下がりましたが、それでも7%近い政策金利が設定されています。オーストラリア・ドルは1.75%なので4倍近い値ですね。そのため、スワップ狙いのトレーダーから高い注目を集めています。

しかし、金利が非常に高い通貨というのは流通量が少なく、相場の急変が起こりやすいので、リスクが高いという側面も併せ持っています。

変動が大きいということは、スワップ金利で得られた利益を為替差損が簡単に上回ってしまうということになるので、スワップ狙いで南アフリカ・ランドを買う場合は徹底した戦略が必要になります。

まとめ

今回はFXで主に取引される通貨についてまとめてきました。いかがだったでしょうか。FX上級者さんからすると「知っていることばかり」と思ったことでしょうが、逆に初心者さんにとっては、「へぇー」とか、「色んな通貨があるんだなー」という感想になったのではないかと思います。

実は私も、この記事を書くために各国の通貨について調べているあいだ「色んな通貨があるんだなー」と終始思っていました。何となくなら特徴は押さえているつもりでしたが、やっぱり実際に取引しない通貨ってどうしても認識が曖昧になっちゃいますからね。そういった意味では、今回の記事作成はとても勉強になりました。

初心者さんからすると「こんなに通貨があるとどれに注目すればいいのかわからない」と思うかもしれませんが、最初のうちは米ドル・ユーロ・日本にだけ注目して入れば十分だと思います。それかもうちょっと踏み入って英ポンドまで。下手にスワップ狙って資源国通貨に手を伸ばすとやけどするので、実力が付くまではこの4通貨のペアで取引していくようにしましょう。