【FX用語】FRBとは? 2つ意味がある? わかりやすく解説してみた

frb

金融・経済関連の用語で、FRBと略される言葉は2つあります。

1つは、Federal Reserve Boardの略で、連邦準備制度理事会という意味を持つFRB。

もう1つは、Federal Reserve Bankの略で、連邦準備銀行という意味を持つFRB。

どちらもアメリカの金融・経済を理解する上では欠かせない用語であり、一方を理解するためにはもう一方の理解が必要不可欠なので、この記事で一気に解説してみようと思います。

FRS(連邦準備制度)

FRBについて知る前に、アメリカ経済についてザックリと理解しておく必要があります。

各国の金融政策は、各国の中央銀行によって取り決められます。日本でいうと日本銀行がこれにあてはまりますが、中央銀行は必ずしも「○○銀行」という形で存在しているわけではありません。

アメリカの場合は連邦準備制度(Federal Reserve System,略称FRSまたはFed)という形で中央銀行が制度として存在しています。

FRSという制度は主に、連邦準備制度理事会(FRB)、及び12の連邦準備銀行(FRB)、連邦公開市場委員会(FOMC)によって構成されています。

エクルズビルの画像エクルズビル FRSの中枢機関であるFRB本部が存在し、FOMCを開催したりする建物。 image by Wikipedia

ただでさえ複雑なのに、FRBという名前が2つも出てくるので、ますます混乱してしまいますね。

2つのFRB。連邦準備制度理事会と連邦準備銀行

FRB(Federal Reserve Board:連邦準備制度理事会)とは、FRSの中枢機関です。金融政策に関するあらゆる最終決定権をもち、実質的にアメリカの中央銀行として機能しています。

FRBはアメリカ大統領により任命された7人の理事により構成されます。2014年から、ジャネット・イエレンが議長を務めています。

ジャネット・イエレン

ジャネットイエレンの画像ジャネット・イエレン image by flickr

アメリカの経済学者。2014年に初の女性議長として就任。

為替市場の注目が最も集まるアメリカの金融政策。その決定権を握るFRBの議長である彼女の発言は、要人発言の中でもトップクラスの重要度を誇る。

FRBが世界経済に与える影響は絶大であり、その議長である人物は「大統領に次ぐ権力者」とも言われるほどです。

理事会の7人で中央銀行の業務をすべて行うのは不可能なので、銀行としての業務の多くは、FRBによって統括されている地域ごとの連邦準備銀行(Federal Reserve Bank)が行います。連邦準備銀行は全米12箇所にあります。

理事会のFRBと銀行のFRB。どちらも同じFRBなので少々ややこしいですが、報道などで一般的に言われるFRBはより中心的な存在である「Board(理事会)」の方です。

そのため、「FRB=連邦準備理事会=アメリカ経済の中央的存在」という風に覚えておけば問題はありません。

FRBとFOMC

FRBを語る上で欠かせないのが、FOMC(エフオーエムシー)です。FOMCとは、Federal Open Market Committeeの略で、日本語では連邦公開市場委員会となります。簡単に言えば、アメリカの金融政策を決定する会合です。

FOMCはFRB(連邦準備制度理事会)の理事7人を含む計12人を中心とする会合です。ちなみに残りの5人は(連邦準備銀行)の総裁なので、FOMCの中心人物はある意味全員FRBの人間ということになります。

FOMCの会合は年に8回行われ、会議結果の速報(声明文など)が市場関係者の予想と大きく異なると株式市場や為替レートに急変が起こります。議事録は今後の世界経済の指針として、相場に影響していきます。

世界経済に大きな影響を与えるアメリカの経済指標。その中でも特に重要度の高いFOMCの発表には、世界中の投資家が目を光らせています。