為替はどういうときに変動するの? 相場が動く5つの要因

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みなさんこんにちは! FX SQUARE編集部の葉月です♬

突然ですが、みなさんは何を見てエントリーを決めますか?

テクニカル? ファンダメンタルズ? どちらも使う? それともどちらも使わない?きっと色んな人がいると思いますが、何かしらの根拠があってエントリーしていますよね。

多くの人が根拠の拠り所にするテクニカルやファンダメンタルズ。為替って、これが要因で動いているのでしょうか。

答えは、正確に言えばNO

取引をする為替のレートが変化するのは、為替が需要と供給により取引されるからです。テクニカルとファンダメンタルズは、「需要と供給を刺激する材料」と考えれば分かりやすいかも。

これってどういうことなのか、ちょっと詳しく見ていきましょう。

そもそも為替レートって何?

為替レートとは、外国為替市場における、異なる通貨の交換比率のことです。

日本では円・ドル相場を目にすることが多いですよね。

この日本円と米ドルという2つの異なった通貨を比較して、米ドルをほしいという人がたくさんいるにも関わらず、日本円の人気がなければ需要の多い米ドルの価値が高くなります。これが為替レートを決める、為替取引というものです。円高や円安という言葉がわからない!という方は次の記事をご覧ください。

為替レートというのは、誰かが一方的に決めるのではなく、市場における需要と供給のバランスによって決まります。

どうして外国通貨を買いたい人、売りたい人がでるの? 為替レートが変動する時

それでは、相場を動かす要因となるものを、頻度が高かったり、程度が大きいものから見ていきましょう。

1. 国の経済状況

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GDPの伸び率格付け金利などがこれに該当します。

GDPの伸び率とはそのまま経済成長を指し、経済成長率が高い国というのは、分かりやすく言うと好景気な国です。

好景気な国というのはその国の事業が拡大することなどが期待され、海外からの投資資金が集まります。そのため、経済成長率が高い国ほど通貨の需要が高くなる傾向にあります。

次に、通貨を発行する国の健全性も大きなポイントです。国の健全性が高ければ高いほど、資産としての安全性が高いとみなされて需要が高まります。

紛争が絶えず安全性が低い国よりも、安全性が高い国の方が安心して保有していられますよね。

逆に健全性の低い国ほど、通貨は売られる傾向にあります。極端なケースだと、財務状況が悪化し格付けが下がってしまった国の通貨などは、需要がなくなり大きく売られることもあります。

そして最後に金利。通常、金利は各国の中央銀行がそれぞれの通貨の短期金利をコントロールしています。

短期金利とは、中央銀行が一般の銀行に貸し出すときの金利として用いられ、私たちの生活では住宅ローンの金利などもその影響を受けています。多くの国で経済の状況を見ながら金融政策を行う際に使われることから政策金利とも呼ばれます。

一般的には景気が過熱気味になりインフレが進みすぎた場合、市場にお金が流通しすぎないように中央銀行が金利の引き上げを行い、逆に経済が低迷しデフレ傾向にある場合には、市場にお金が流通しやすくなるように金利の引き下げを行います。

これを為替の面から見てみると、金利が高い国の通貨は、買ってその金利で運用すれば利益が大きくなるので需要が高く、金利が低い国の通貨は売られやすくなります。

為替レートにおいては、それぞれの通貨ペアにおける「金利差」が重要です。

2. 実需筋・投機筋

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「実需筋」というのは分かりやすく言うと、必要があって為替市場で取引を行っている人たちのこと。

例えば、日本の輸出企業が海外で売り上げたお金は、国内に送る際に日本円に交換する必要があります。

このように、外国で何らかのビジネスを行うために、外国為替市場で外貨を交換するの人たちのことを実需筋と呼びます

一方、通貨の売買だけで利益を得ようとしている人たちのことを、「投機筋」と呼びます。

ヘッジファンドなどが投機筋の代表として挙げられ、投資額が大きく短期的な売買が多いので、短期的な為替レートの変動に影響を与えると言われています。

実需筋・投機筋の詳細については以下の記事をご覧ください。

3. テクニカル的要因

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ここにきてやっと登場です! テクニカル!

為替市場に参加している投資家は、大多数がチャートを見ながら取引しています。

その種類は、移動平均線やボリンジャーバンド、MACDなど、様々な種類があります。

多くの投資家が同じようなチャートを利用して売買することから、そのポイントとなるラインを意識する参加者が多ければ多いほど、テクニカルが有効になる傾向にあります。

つまり、「皆が上がると思って買うから上がり、皆が下がると思って売るから下がる」という状態です。

逆に言うと、誰も意識していないようなテクニカルツールであるならば、使用してもあまり意味がない可能性が高いです。

4. 地政学リスク

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戦争やテロ、クーデターといった政治不安を招くような突発的な出来事がこれにあたります。

政治不安が起こった国の通貨は売られやすく、逆に安全な国の通貨が買われる傾向にあります。

また、起こった国だけでなく、その国と関わりの深い国の通貨も売られるなど、一国だけの変動だけで収まらないことがほとんどです。

前もって予測することが不可能なので、短期的に為替市場に与える影響はとても大きいです。

5. 為替介入

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為替介入とは、通貨の急な乱高下を防いだり、過度な通貨高、通貨安になるのを阻止するために、その国の通貨当局が為替の売買を行うことを言います。

日本では財務省の命令によって日銀が行います。一時的に莫大な金額(金額は一律ではない)が市場に流入するため、為替市場を大きく動かす要因になります。

まとめ

上記5つの要因のうち、「テクニカル」以外はすべてファンダメンタルズ、にあたります。

「地政学リスク」や「為替介入」は事前に予想するのがほぼ不可能にも関わらず、市場を大きく動かす要因になるので常に注意しておく必要があります。

代表的なものはこの5つですが、もちろん、ここで紹介した以外にも変動要因はありますし、実際はこういったいくつかのポイントが重なり合って為替レートは変動しています。

つまり為替レートの動きを予測するには何か1つだけを見ていても難しいということ。

いろんな情報に目を光らせて、自分の保有している通貨にどういった影響を与えるのかを知っていきましょう!