リスクリワード・レシオとは?わかりやすく解説してみた

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こんにちは、FX SQUAREの星野です。

みなさん元気にトレードしてますか?

今回は、FXを行う上で欠かせないリスクリワード・レシオ(ペイオフレシオ)について書いていこうと思います。

皆さんは、この言葉の意味をご存知ですか?

FXで成果を挙げられている方なら、「当然知っている」と答える方が多いでしょうが、初心者の方には「ちょっとよくわからない」「聞いたことあるけど」という方も多いかと思います。今回は、後者の方向けの記事になります。

ハッキリ言って、リスクリワード・レシオのことをきちんと理解し、日々のトレードの中で意識していなければ、FXで資産を築くことはできません。

今回は、リスクリワード・レシオとは何か、なぜ重要なのかということを、勝率との関係性に基づいてわかりやすく解説してみたいと思います。

FXのトレードで利益を上げる方法は大きく分けて2つ

 

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リスクリワード・レシオについて解説していく前に、FXで利益を上げる方法についてちょっと書いてみようと思います。

FXで利益を伸ばす方法は大きく分けて2つあります。具体的には以下の通りです。

  1. 勝率を高める
  2. リスクリワード・レシオを良くする

FXで利益を上げていこうと考えた時、ほとんどの方が真っ先に考えるのは、「1. 勝率を高める」の方でしょう。

勝率とは、総トレード回数の中で勝ちトレードが占める割合のことです。たとえば、10回トレードを行い、8回勝てば、勝率は80%となります。

勝率80%というと、一般的な感覚で言えばとても高い勝率になります。しかし、勝率80%が出せれば必ず稼げるかと言えば、そういうわけではありません。もし10回の総トレードのうち、8回小さく勝って、2回大きく負ければ、勝率80%でも資産はマイナスになりかねません。

「そんなのは極端な例だろう」と思われる方もいるかもしれませんが、FXではこのような負け方がしばしば起こります。いわゆるコツコツドカンというやつですね。

しかし、勝率80%を叩き出しても資産がマイナスになることがあるということは、裏を返せば、勝率20%でもトレードの内容次第では資産がプラスになる可能性があるということでもあります。

もちろん、勝率20%で資産をプラスにするのは並大抵のことではないですが、勝率が30%、40%ともなれば、難易度は下がっていきます。

「2. リスクリワード・レシオをよくする」とは、このように低い勝率でも資産が増えるようトレードの内容を調節していく、をということです。

FXトレード初心者の方はどうしても勝率ばかり注目しがちですが、長くFXで利益を上げていくには勝率よりもリスクリワード・レシオの方が重要視される場合が多いです。

リスクリワード・レシオとは?

リスクリワード・レシオとは、わかりやすくいえば、利食いの幅と損切りの幅のバランス表す数値のことです。ペイオフレシオ、プロフィットレシオとも呼ばれます。

リスクリワード・レシオを算出するには、ある一定回数のトレードの結果を記録し、以下の計算を行います。

勝ちトレードの平均 ÷ 負けトレードの平均 = リスクリワード・レシオ

たとえば、10回のトレードを行い、7勝して、合計70万円の利益が出ていたとします。

この場合、トレード1回あたり利益を平均すると、70万円 ÷ 7回で10万円になります。つまり、計10回のトレードにおける「勝ちトレードの平均」は10万円ということになります。

7回のトレードで70万円。これだけ見れば、順当に利益が出ているように思えます。しかし、残り3回の負けの方では、合計90万円の損失が出ていたとしましょう。

この場合、トレード1回あたりの損失を平均すると、90 ÷ 3で30万円になります。つまり、計10回のトレードにおける「負けトレードの平均」は30万円ということになります。

リスクリワード・レシオは「勝ちトレードの平均」を「負けトレードの平均」で割ることで求められます。上の2回の計算でもとめられた2つの平均を式に当てはめて計算すると、10回のトレードにおけるリスクリワード・レシオは0.3程度(10万円 ÷ 30万円)ということがわかります。

ここで重要になってくるのは0.3というリスクリワード・レシオが「良いレシオ」なのか「悪いレシオ」なのかということですが、結果がマイナスになっていることからもわかる通り、0.3は「悪いレシオ」になります。

FXにはスキャルピング、デイトレード、スウィングトレードと様々なトレードスタイルがありますが、どれでトレードを行うにせよ、1を下回るようなリスクリワード・レシオはあまり「良いレシオ」とは言えないでしょう。

リスクリワード・レシオの求め方(1回ごとのトレード)

普通、リスクリワード・レシオは上で解説したように複数回のトレードの平均をとって求めるものですが、1回ごとのトレードでも求めることができます。

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1回ごとのトレードにおけるリスクリワード・レシオは、エントリー地点からの利食い予定の値までの幅(A)と損切りの値までの幅(B)の比になります。計算方法はA ÷ Bです。

「1回ごとのトレードにおけるリスクリワード・レシオを求めることに何の意味があるのだろう」と思う方もいるかもしれませんが、この工程を踏むことで、「自分が今エントリーすべきか否か」ということを客観的にジャッジすることができます。

自分で決めたリスクリワード・レシオに届かない数値であれば、エントリーを見送る必要があるかも知れません。あるいは、大きすぎる数値になった場合、勝率がその分下がりそうだ、ということもあらかじめ把握することができます。

また、目標とするリスクリワード・レシオから逆算して、利食いポイント(決済のタイミング)を設定することもできるでしょう。

毎回のトレードでリスクリワード・レシオを求めるのは面倒な作業かもしれませんが、こういった作業を面倒くさがらず行うことで、日々のトレードをより精査していくことができます。

理想的なリスクリワード・レシオ

一般的に、理想的なリスクリワード・レシオは「3」程度だと言われています。

リスクリワード・レシオが3であれば、勝率が25%以上あればプラス収支を見込むことができます。(同様のトレードを何度も繰り返した場合に資金が増えていく。)

ただ、リスクリワード・レシオは3が良いというのはあくまで理論上の話であって、誰にとっても3が理想的なリスクリワード・レシオであるわけではありません。

なぜならリスクリワード・レシオが高い手法というのは基本的に勝率が低く、利益確定までが長いので精神的に負荷がかかりやすいからです。

機械や相当メンタルが強いプロのトレーダーならともかく、普通のトレーダーが高レシオを維持するのは大変難しいです。いずれ精神的な負荷に耐え切れなくなって利食いを早めたり、ストップロスオーダーをずらしたりといったことをし始めてしまうことでしょう。

そうなればもう、典型的な負けパターンの始まりです。

絶対に利食いを早めない!と口でいうのは簡単でも、実際にルールを守り続けるのは本当に大変です。大切なのは自分に合った勝率とリスクリワード・レシオとバランスをとることです。

トレード手法によって勝率とリスクリワード・レシオのバランスは違います。トレード手法を選ぶ時は、そのトレード手法の勝率とリスクリワード・レシオのバランスが、自分の理想とする勝率とリスクリワード・レシオのバランスに合っているかをきちんと確認した方がいいでしょう。

理想的といわれるリスクリワード・レシオ「3」もスキャルピング、デイトレードでは比較的大きな数値です。もしこの数値で精神的な負荷が大きいようであれば、もう少し低レシオ・高勝率の手法を選んでもいいということです。

勝率95%のトレード手法の作り方?

例えばドル円相場で損切り幅を1000pips、利食い幅を10pipsとしてトレードを行ったとしましょう。たとえ相場が予想と逆行しても、1000pipsも値が動く前にいつか元の水準に戻り、10pipsプラスで利食いできるはずです。

この場合、勝率は95%ぐらい期待できるかもしれませんが、リスクリワード・レシオが低すぎるためそのまま損切りすることになればそれまでの勝ちが一気に消し飛ぶことになるでしょう。

逆に、上記のトレードの損切り幅と利食い幅を逆転させれば、今度は勝率が限りなく低く、リスクリワード・レシオトレードが極めて高い(100!)手法を作ることができます。

このようにFXでは基本的にリスクリワード・レシオが高いトレードは勝率が低く、リスクリワード・レシオが低ければ勝率が高くなる傾向があります。

まとめ

FXにおけるリスクリワード・レシオの解説は以上です。

この記事に登場した、リスクリワード・レシオと勝率という2つの数字はトレードする上で必須となります。

また、これらに加え、「リスクにさらす資金の割合=資金率」という数値を使うと、トレードを繰り返した時に破産してしまう確率を求めることができるようになります。いわゆる、バルサラの破産確率というやつです。

バルサラの破産確率を計算すれば、現在あなたが行っているトレードの強度を図ることができます。別記事に計算機を用意してあるので、加えてお読みください。